フデバコさん

353 :1/3:2008/03/06(木) 12:40:21 ID:HUIO4P11O
幼稚園の行事で、雪山の宿泊施設へ泊まりに行きました。(アウトドア行事が多かった)
小さなホテルに泊まるグループと、ロッジに泊まるグループに分かれていました。
私はロッジに泊まるグループです。

「寒いねぇ」とか言いながら、皆で雪を眺めつつ、施設の食堂でお昼ご飯を食べました。
大学の食堂みたいな、大きなザワザワとしたところです。

友達と二人で完食し、ロッジに帰って満足していると、友達が怪訝そうな顔で聞いてきました。
「A(私)ちゃん、何でご飯食べてるとき、友達を無視してたの?」
「友達を?」
「Aちゃんの横に立って、話しかけてる子がいたじゃん」
友達曰く、ワンピースを着た女の子が私に話しかけていたのに、
私は目もくれずにご飯を食べていて困ってしまった…とのことでした。
しかし、うちの幼稚園の制服ではなかったこと、土足厳禁の食堂で汚いローファーを履いていたことから、
「変な子だったし、まぁいいけど」と、友達は納得していました。
私は自分の食い意地を反省しつつ、食堂、うるさかったからな…よその幼稚園の子だったのかな、と思いました。


354 :2/3:2008/03/06(木) 12:52:49 ID:HUIO4P11O
「それで、その子何て言ってたの?」
「なんかAちゃんに、『フデバコさんですか?フデバコさんですか?』って何回も聞いてたよ。
 フデバコさんって何?」
「…?何だろう」
お母さんと離れて心細かったのもあり、妙に気持ち悪く心に残りました。
でもそこは園児。
夜は先生が皆に本を読んでくれたり、冷凍みかんを作る(笑)などして、すっかり忘れてしまいました。

よく寝て次の日、朝の食堂が騒ぎになっていました。
ホテル組の子が、何か必死に先生に訴えていました。

内容はこんな感じでした。
男子に酷いいびきをかく子がいて、女子はちっとも眠れなかった。(子供なので部屋は男女混合)
腹が立って&好奇心で勝手に皆で部屋の外へ出たら、
廊下の遠くにぽつんと、何か銀色の横長のケースが落ちていた。
あれは何だろうと皆でつい見ていたら、ケースから足が生えて…向こうへひょこひょこ歩いていった。

皆や先生は「ちゃんと寝ないからだ」とか、「おもしれーww」とか、「幽霊とかの話ないの?」とか、
相手にしていませんでしたが…本人達は本気で言っているように見えました。


355 :3/3:2008/03/06(木) 13:07:30 ID:HUIO4P11O
『銀色の横長のケース』…それは『カンペン』ではないかな?とすぐに思いました。
カンペンって、筆箱ですよね…。
筆箱=フデバコ。
ロッジとホテル、施設の位置関係はもう覚えていませんが、
私が昼間何度も聞かれた『フデバコさん』と、無関係には思えませんでした。
ホテルの子には女の子の話はしていないので(誰にもしていなかった)、後付けのお芝居とも考えられないです。
かといって、足が生えて逃げていったケース(?)、土足の女の子、
どう関係があるのか、今考えても意図がつかめなさすぎて、不気味で全く分かりません。

女の子はお化け?
自分の無くした筆箱を探して?
…など、それらしいお話を考えてみましたが、
人の形をした私に、「あなたはフデバコさん?フデバコさん?」などと話しかけた理由は何だったのでしょうか?

その女の子を気付くことができなくて、本当によかったとゾッとします。
『はい』と答えたらどうなった?『違います』と答えたらどうなった?
小さかった私は、幽霊とは白い着物の女のひとで…といったイメージしかなかったので、
あまりの得体の知れなさに「早く家に帰りたい!」と怯えてしまいました。
見かねた先生が、美味しいふりかけをご飯にかけてくれました。
もう一泊あったので眠れませんでしたが、なんとか家に帰りました。

妖怪なのかな、と今では思います。
似たような体験談を聞かないので、正体や目的は今でも想像できません。
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